防災週間に見直しを!何よりも命を守る片づけを!
大阪のご遺品整理・生前整理を行うナナフクです。
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9月1日は「防災の日」です。
なぜこの日がそうように想定されたか知っていますか?
それは1923年(大正12年)9月1日の発生した関東大震災から由来しています。
関東大震災では推定で10万5千人もの死者と行方不明者がいたと言われ、
明治以降の日本の地震被害としては最大規模の被害となっています。
防災の日には2つの意味が込められています。
関東大震災の教訓を忘れないようにという意味が一つ。
それからこの時期は台風が多い季節です。
台風への防災意識の意味が二つ目になります。
1960年(昭和35年)に内閣によって制定されました。
防災の日を含む1週間は防災週間として全国各地で様々なイベントが催されたり報道でもニュースになったりしますね。
私達現代人にとっては地震と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは最近では、2016年4月6日の「熊本地震」ではないでしょうか。
地震の規模を示すマグニチュードは7.3でした。
それから、2011年3月11日の「東北大地震」も記憶に新しいです。
マグニチュードは9.0。
日本周辺における観測史上最大規模の地震でした。
もっとさかのぼると、1995年1月17日の「阪神淡路大震災」があります。マグニチュード7.3。
戦後初の大都市直下型地震でした。
日本は「地震国」と言われています。
世界でも地震がとても多い国で、世界で起きているマグニチュード7以上の地震の10個のうちの1個は日本で発生しているそうです。
ここ数年盛んに言われているのは「南海トラフ大地震」です。
関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域で大規模な地震や10mを超える大津波の襲来が想定されています。
考えただけでも恐ろしい規模の大地震です。
私達日本人は常に地震への備えや対策が必要になってきます。
さて、防災の日にちなんで基本的なお話をしたいと思います。
片付けの観点からの内容になります。
防災と聞くとすぐに「防災グッズ」とか「災害用の水や食料」等が頭に浮かぶと思います。
もちろん、それらの備えは必要です。絶対に必要です。
しかしその前に考えなくてはならないことがあります。
一番大切なことは「生きている」と言うことです。
命があって生きていることが最も大事なことです。
その為の備えや工夫をあなたはしていますか?
地震の予知は大変難しくて、大抵は突然襲ってきます。
想像してください。もし今急に大きな地震が起こったら、あなたはその場で自分の命を守れますか?
起きている時なら、まだ少しは余裕があるかも知れませんが、就寝の時ならどうでしょう?
いつも自分が寝ている場所で地震が来たら、安全に身を守ることが出来ますか?
阪神淡路大震災からの教訓です。
地震の発生時間は早朝の5時46分でした。
多くの人がまだ自宅で寝ている状態でした。
亡くなった方のほとんどは家屋の倒壊や家具の転倒による圧迫死や窒息死でした。
負傷者の原因も家具の倒壊によるものが最も多かったのです。
寝ている時は誰でも無防備になっています。
家屋の倒壊に関しては、阪神淡路大震災後には建造物の耐震基準の見直しが行われています。
地震国日本では、地震に強い住宅作りが必須になっています。
そちらに関しては工法がより地震に対して強固になってきています。
では住宅内の「家具の倒壊」に関してはどうでしょうか?
これに関しては各個人で見直して対策を講じなくてはなりません。
改めて家具の転倒対策を考えましょう。
●地震に対する家具の転倒対策・・・
転倒・落下・移動防止対策はネジ止めが基本。
最も確実な方法は壁にL型の金具でしっかりとネジ止めをすることです。
それが難しい時には、転倒防止用の突っ張り棒を使う。
耐震用の粘着マットを下に敷くなどの組み合わせた対策を取りましょう。
●家具の置き場所について・・・
避難の通り道となる場所(部屋の出入り口付近、廊下、階段、玄関ドアや勝手口付近)には家具を置かないようにしましょう。
寝室や幼児や高齢者がいる部屋にはなるべく家具を置かないようにしましょう。
仕方なく置く場合は、背が高い大きな家具は避けましょう。
寝ている時の側に置かないようにしましょう。
家具は前方に倒れてきます。
家具の高さ分のスペースを空けておくようにしましょう。
頭や心臓を守ることを意識しましょう。
それから、家具の上の高い場所にガラス製品を置かないようにしましょう。
落下したら大変危険です。
怪我をする恐れがあります。
靴がなかったら逃げる時に足を怪我する危険性もあります。
防災用品の前にまず考えていただきたいのはこのように「命を守る」ことです。
命が無事であること、大怪我をせずに逃げられること。
この2点を再度よく考えながら、自宅内の家具の位置や転倒防止対策を考えて下さい。
そのことをキチンと行った上で、次に必要な防災用品を準備しておきましょう。
防災用品は出来れば使いたくはないですが「備えあれば患いなし」です。
「要るか?」「要らないか?」のカテゴリーではなくてマストです。
絶対に必要です。大規模地震の時にはすぐには行政の助けは受けられないかも知れません。
よく家族の3日間分の準備をしましょうと言われていますが、
もし収納場所に余裕があれば1週間くらい何とか暮らせるだけの水分と食料はあった方が安心だと思います。
まずは家族で話し合うところからスタートしてみてください。
地域のハザードマップで万が一の避難所を確認し合うのもいいですね。
防災の観点からの片付けの見直しをこの機会にしてみてください。