大阪のご遺品整理・生前整理を行うナナフクです。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
ナナフクには特殊清掃を伴う遺品整理のご依頼も年間で数多く寄せられております。
特殊清掃は聞きなれない言葉ですので、詳しく知っている人は少ないと思います。
「清掃」の文字があるので「掃除をする」のですが、その内容は一般的にはほとんど遭遇することのない特殊な現場においての特殊な掃除を意味しています。
具体的にどのよう特殊な現場なのかというと、事件や事故や自殺などの変死現場、孤立死や孤独死により遺体の発見が遅れた現場になります。
ような現場は、遺体の腐敗や腐乱により大きなダメージを受けた室内の原状回復や現状復旧作が必要になってきます。
「孤立死」と「孤独死」とは言葉は似ていますが、少しだけニュアンスが違います。
「孤立」にはより社会から遠ざかった意味合いが強くなります。
家族や近隣との関わりがなく、社会との関わりから遠ざかった暮らしをしており、誰にも看取られず誰にも気付かれずに亡くなってしまう亡くなり方を「孤立死」と呼びます。
このような亡くなり方の場合は、発見がかなり遅れることが多いです。
一方、「孤独死」は、家族や近隣住人との付き合いや日頃の交流はあるものの、たまたま何かの原因で誰にも看取られずに亡くなることを指します。
孤独死は近年とても増えています。
その原因は「核家族が増えたこと」「離婚や死別で一人暮らしとなってしまうケースが増えた」からです。
離れて暮らす子ども達と連絡は取りあってはいても、自宅で急に亡くなった場合に側には誰もおらず、誰にも看取られずに亡くなってしまうのです。
一人で暮らしていても、公的な支援や公的なサービスを定期的に受けていたり、地域の活動に参加したり、地域住人との交流が日常的にあったりする方は異変に気付いてもらいやすくなります。
孤立死や孤独死が近年急激に増えていく中で、この現象は大きな社会問題でもあり、行政が掲げる課題にもなっています。
このような特殊な条件の元で亡くなられた方の自宅を清掃するのが「特殊清掃」になります。
私達はその詳しいサービス内容を耳にすることは滅多にありませんので、常識や知識を持ち合わせている人も少ない訳ですが、突然そのような事態に関わることは決してゼロではありません。
今までナナフクでは多くの特徴清掃のご依頼を承ってきましたが、実に様々なパターンがありました。
圧倒的に多いのはマンションや集合住宅の管理会社やオーナー様からのご依頼です。
市役所の市民課のような自治体からの依頼、警察から直接依頼を受ける場合もあります。
孤独死や孤立死された住人が住んでいた部屋を清掃して、原状復帰してほしいと言う内容です。
亡くなって数日経ってから、あるいは数週間経ってからの発見になる場合が多いので、遺体の損傷は激しく、腐乱臭がすごくて近隣住人の生活に大きなダメージを与えている場合が多いです。
ですから「すぐに対応してほしい」と緊急性の高い依頼となります。
その他には、急に連絡が取れなくなり、一人暮らしをしていた息子さんの住まいに行くと自殺をされていたのを発見された親御さんからのご依頼もあります。
親御さんの胸中を察しながら、丁寧な聞き取りをさせていただいております。
中には管理会社からの連絡を受けて子どもさんが自宅で自殺をされて、慌ててナナフクが現場までかけつける場合もあります。
ご遺体は警察による現場検証がまず行われます。
警察はこのような内容を調べます。
「死亡時刻」「死亡原因」「身元確認」です。
警察が到着して現場検証が終わるまでは、自殺現場や孤独死現場に入ったり、家の中のモノに触れたりしてはいけません。
検証が終ると、遺族への連絡があります。
警察によるご遺体の引き取りが完了後に、ナナフクのような特殊清掃を取り扱っている会社に仕事の依頼があります。
このような場面がありました。
現場に駆け付けると、自殺された息子さんのマンションの部屋の前で苦痛な表情でお母さんが立っていらっしゃいました。
既に、そこには亡くなられた息子さんの姿はありませんでしたが、部屋の中には腐敗臭が立ち込めていました。
なかなか中には入れずに躊躇されているお母さんに対して、ナナフクのスタッフはこのようなお声かけをさせていただきました。
「お母様は中に入らなくても大丈夫ですよ。息子さんの大事そうなモノはこちらで捜索してまとめさせていただきますので、どうぞお任せください」と。
子どもさんをこのような形で亡くされた親御さんの辛いお気持を察してそのような提案をさせていただいたのです。
亡き子どもさんの死臭を親御さんに嗅がせるのは、あまりに酷なことですので、出来るならばそうならないようにしてあげたかった訳です。
親元を離れて一人暮らしをされている息子さんの部屋は、ほとんどの場合は思い出深いモノは多くはありません。
思い出深いモノはまだ実家に置いたままの方が多いです。
大体は簡素な部屋が多く、脱ぎ散らかした衣類や漫画やゲームなどが多いので、親御さんにとって思い出深いモノはあまりないのです。
ナナフクは、息子さんの貴重品や思い出深そうなモノを探し出して親御さんにお渡ししています。
中にはゆっくりとお子さんの残されたモノと向き合いたいと思われる親御さんがいらっしゃった場合には、先に原状復帰して、しっかりと初期消臭をして、完全に臭いを消してから中に入っていただいた場面もあります。
実例を挙げて具体的な場面を紹介しましたが、いずれにしても特殊清掃を含む遺品整理には「緊急性」と「専門性」が必要となってきます。
単なる荷物の回収ではありません。
「初期消臭」「消毒や除菌」「ハエやウジ虫の駆除」「近隣住人への配慮や説明」「特殊な荷物の搬出作業」など様々な作業工程があります。
日数もかかります。
もし、特殊清掃でお困りの方がいらっしゃいましたら、ナナフクに御用命ください。
マンションンのオーナー様や管理会社や自治体からも、何度もリピートのご依頼を承り大きな信頼を頂戴しております。
「ナナフクなら間違いがない」と安心してお任せいただいております。
特殊清掃に関して、あまりにも金額が安い業者には要注意です。
いい加減な作業の結果、大きな不備があり、ナナフクに再度ご依頼される場面も多く経験しております。
詳しい作業内容や御見積りに関しては、丁寧で分かりやすい説明をさせていただいておりますので、どうぞ安心してご連絡ください。
【ナナフクの作業実績一覧】
作業実績一覧→https://www.nanafuku.jp/works
【お客様より頂いたアンケート】
アンケート一覧→https://www.nanafuku.jp/voice
【すぐ使える豆知識】
豆知識一覧→https://www.nanafuku.jp/knowledge