【布団の片付け事例】布団の適正量って?布団を減らす8つのステップ

【布団の片付け事例】布団の適正量って?布団を減らす8つのステップ

 

大阪のご遺品整理・生前整理を行うナナフクです。

ブログをご覧いただきありがとうございます!

あなたは布団が多くて困っていませんか?

布団が多い方はそれに関するモノも多いです。

敷布団、シーツ、敷布団カバー、枕、枕カバー、掛布団、掛布団カバー、毛布、タオルケット、電気毛布など様々な種類が寝具にはあります。

日本には四季折々の季節があるので、それに対応して寝具類も種類や数量が多くなります。

夏用があれば、冬用もあり、秋や春に使うモノもあります。

自分達家族の寝具類だけでも多くなりますが、もし来客用のモノも揃えているとすればかなりの数になると思います。

来客用は2人分なのか?

それとも5人ぐらい用意しているのか?

それによっても大きく変わってきます。

中にはこのような方もいらっしゃいます。

使わないままの嫁入り布団を結婚して20年30年過ぎてもそのまま保管している人がいます。

最近は結婚の時に親が子どもに嫁入り道具ごして、嫁入り布団を持たせる風習も変わりつつあるようです。

もし持たせたとしても、昔のような重たい布団ではなくて軽くて機能的な布団を用意する場合がほとんどです。

また、ベッドで睡眠する場合は敷き布団を準備する必要がありません。

独身時代に使っていた布団をそのまま使う人も多くなってきているようです。

 

寝具類が多くて困っている人は実に沢山います。

では、沢山あってもて余している寝具類を一体どのようにして整理していけばよいのでしょうか?

今回はあるお客様(ここではK様とします)の具体的な取り組みを通して、分かりやすく解説致します。

 

Kさん宅は5DKの昔ながらの日本家屋です。

和室は3部屋あります。

それぞれの和室には押入れがあります。

1階仏間の和室には縁側もあり、その縁側にも大きな押入れがあります。

つまり家の中には4ヵ所の押入れがあるのです。

かなりの収納量があるお宅になります。

Kさんは70才の女性。

数年前に夫を亡くされてからは一人暮らしです。3人のお子さんはそれぞれ独立しています。

2人の娘さんは結婚していて、それぞれ3人と4人の子どもがいます。

つまりKさんには7人のお孫さんがいることになります。

年に数回は、娘さん家族は子ども達を連れて帰省します。

ですから、来客用布団は必要であり、しかも数組は必要になります。

そのようなKさんの住まいと家族状況を踏まえた上で、Kさんの片付けの様子をお伝えします。

 

Kさんはなかなかモノが捨てられない性格です。

使っていないモノでも「もったいない」「まだ何かに使えるかも?」と思うので捨てることが出来ません。

ですから、寝具類も沢山ありました。

数が把握出来ないうちにどんどん増え続け、押入れに収まらないモノが外に溢れるようになりました。

やがて2階の2部屋の床はモノで埋まり、娘さん家族が泊まりにきてもゆったり寝ることが出来なくなりました。

どこに何を収納しているのかさえ分からなくなり、いつも探し物をするようにもなりました。

困り果てたKさんは、生前整理アドバイザーのプロの片付けサポートを受けることにしました。

さて、片付けのプロは一体どのようなアドバイスをして、どのような手順で片付けを進めていったのでしょう。


1 間取り図を書いて全体を把握

最初にしたのは住まい全体の間取り図を描くことでした。

立体的に見ている空間を一度平面に落とし込む作業をします。

家全体を俯瞰します。

どんな間取りで、その部屋では誰がどんな事をするのか、どんな収納がなされているのかをヒアリングして書き留めます。

Kさんは間取りに関してはハキハキと答えることが出来ましたが、それぞれの収納箇所に何が入っているのか曖昧な部分もありました。

ヒアリングの時に分かったことは、モノに対しての定位置がないモノが多く、あちこちの隙間に押し込んでしまっていると言うことでした。


2 今の困り事をヒアリング

次に、Kさんの困り事を細かくヒアリングしていきました。

「タオルの収納があちこちにあって、全部で何枚あるのか分からない」

「娘家族が泊まりにきても、ゆっくり寝られる部屋がない」

「時々帰省する息子の衣類は2階に収納しているけれど、2階にいちいち持って上がるのが面倒臭くて1階に置いてしまう」等が挙がりました。

Kさんが気づいていない点もありました。

「シーズンオフの暖房器具が外に出たままになっている」

「キッチンの勝手口の前にモノがあって出られない状態になっている。だから地震が起きたときに避難経路が塞がれて危ない」

「部屋のドアに衣類がハンガーごと沢山掛かっていて、部屋に入りにくいし見た目も乱雑な印象がある」等の気付きもありました。


3 寝具類の数を把握

さて、ここらから最も悩みが大きい寝具類について向き合いました。

間取り図を見ながら、各部屋の押入れ等を開けながら確認していきます。

4ヵ所の押入れには全て寝具類が入っていました。

具体的にどんな寝具類があるのか書き込みます。

押入れ以外にもありました。

それは、押入れ前の畳の上に出したままになっているところ。

そうです、沢山ありすぎて押入れに収納出来なくなっていました。

それ以外にも収納をしているところを発見しました。

それは、2階にある大きな布団専用タンス。

これは結婚の時、夫の親御さんが用意してくれたものの、今まで一度も使ったことがなく、ずっと昔からあったけれどKさんはその存在すらすっかり忘れてしまっていました。

そして、押入れの上にある天袋から沢山出てきたのは、頂き物の寝具類でした。

内祝い等のお返しもらった箱に入ったままのモノがいくつも出てきました。

更に驚いたのは、2階にある広い屋根裏部屋からも箱に入ったままの寝具類が沢山出てきたのです。

本人が想像していた以上に寝具類が家のあちこちから出てきました。

しかし、Kさんは箱に入ったままの寝具類の存在を忘れていたので、あるにも関わらず新しいシーツやカバーや毛布を購入していました。

「足りないのではないか?」と不安があったそうです。

ちゃんと量や数を把握していなかったので、益々増やしてしまっていたのです。


4 全てを出して並べて数を把握

沢山あることが分かりました。

十分過ぎる量が家にあることがよく分かりました。

ここで頭の整理をする為に、種類ごとに分けて並べる作業をしました。広い和室を片付けて何もない状態にしてから、一ヶ所に全ての寝具類を集めて、種類ごとに同じ大きさに畳んで積み上げていきました。

箱に入ったままのモノはどうすればよいのでしょうか?

Kさんの場合は、全てを箱から出しました。

年数が経っていると汚れている場合があります。

どこかに「売る」とか「寄付」とかは考えていなくて、自分や娘さん達家族で使っていきたい意向でした。

箱に入ったままはとにかくスペースの無駄です。

中の状態も見えないです。

箱からどんどん出していきました。

出してみて初めて分かるのです。

中身が何なのかと。

毛布であったり、夏用の掛け布団であったり、冬用の敷きカバーであったりしました。

汚れているモノも多くありました。

長年箱に入れたままだと、箱の色が白いシーツについたり、糊跡が茶色く浮き上がったりしてきます。

箱だけでも随分沢山のゴミが出ました。

スペースも半分以下になりました。

今まで使っていたモノ、使わずに仕舞ったままになっていたモノ、箱に入ったままだったモノ、それら全てを出して目の前に並べて「見える化」しました。

その時初めてKさんは全体が分かりました。

「減らさないと家には収まり切れない」事が分かりました。

「もう十分持っているから大丈夫だ」ということも改めて確認できした。


5 向き合って数量を減らす

種類に分けたら次にすることは減らす作業です。

モノが捨てられないKさんは、子どもさん達が小さい頃に使っていた赤ちゃん用布団や子ども用布団もそのまま置いていました。

よく見るとシミだらけ。

湿気と汚れで布団が重くなっていました。

これからも使う予定はありません。

奥の方から出てきて、あったことすらすっかり忘れていました。

これに関してKさんは迷うことなく処分が出来ました。

夫の親御さんが用意してくれた婚礼布団はどうしましょう。

敷き布団と掛け布団と2組ずつありました。

婚礼布団は現在のシングルサイズとは違い、もっと大きいです。1人で寝るには大きすぎるけれど2人で寝るには狭いので使いにくい大きさでした。

サイズが中途半端なだけではなく、問題はその重さでした。

重くて重くて簡単には扱えない程でした。

Kさんは膝を悪くしています。

重たすぎる布団を1階に下ろしたり、2階のベランダで干したりは出来そうにありません。

リメイクをして使う方法もありますが、そこまでの想いもありませんでした。

勿体ないと思いつつ、これが良い機会だと思い処分することにしました。

大きな布団用のタンスが残りましたが、それは後から他のモノを入れて有効活用することが出来ました。

汚れた布団、劣化した寝具類、結婚して40年以上経っても全く使わなかった嫁入り布団など、処分することができました。

しかし、まだかなりの枚数が残ってしまいました。

このままでは押し入れに収めることは出来そうにありません。

さてその次はどうすればよいのでしょう。


6 娘さん家族にあげる

片付けのプロは娘さん達に連絡を取り、実家のお母さんの状況を伝えました。

娘さん達にはそれぞれ3人や4人の子どもさんがいます。

まだ小さいので、これから寝具類の買い替えも必要になってくるでしょう。

そこで、娘さん達に欲しい寝具類を引き取ってもらうことになりました。

お母さんとよく相談して、欲しい枚数を決めていきました。

こうしてKさんの寝具類は大幅に減らすことができました。


7 定位置を決める

減らした後にすることは「収納」です。

Kさん自身はベッドで寝ています。

まずは自分用の季節替えの寝具類は自分の寝室で管理することにしました。

そして次に考えた「定位置」は娘さん達が帰省した時の布団です。

それは1階の一番大きな和室になります。

そこにある押入れに、娘さん達が泊まる時用の布団を収納することにしました。

そこには布団以外のモノも色々とありました。

衣類や掛け軸や趣味のモノなど。

しかし、寝具類を優先的に収納することにしました。

そこに集約させることになったので、それからは来客用の布団を探し回ることはなくなりました。

夏であろうと寒い冬であろうと、必要な寝具類は枕や枕カバーも全て集めました。


8 残った寝具類の定位置を決める

それでも残った寝具類は2階に置くことにしました。

その部屋は普段は使っていない部屋です。

そこにあった整理タンスの中身を空にして、そこにカバー類は収納しました。

屋根裏部屋にも天袋にはもうありません。

片付け前とは大きく変わりました。

あちこちにあった寝具類が3ヵ所に収まりました。

きちんと種類に分けたので出す時も、使い終って洗濯をして仕舞う時も楽に管理が出来るようになりました。


押入れは本来、布団を収納する為のスペースです。

しかし、布団が多すぎて他に収納場所がない場合は是非とも寝具類を見直して減らしてみて下さい。

使っていないモノに占領されたままでは空間が勿体ないです。

不用品の回収作業や大きな家具の処分等でお困りの方はどうぞナナフクまでお気軽にご相談下さい。

片付けに関するあらゆるサービスを提供させていただいております。


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