大阪の遺品整理・生前整理を行うナナフクです。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
今回は片付けが出来ていないと日常生活においてどのようなデメリットが及ぶかについてお伝えしたいと思います。
デメリットを知れば、反対に片付けをすることによって得られる大きなメリットについての理解も深まると思います。
今回の内容はある悩みを抱えた方からのご相談を紹介させていただくところから始めます。
大阪に住む3人の小さなお子さんがいる女性から、1人暮らしをしているお兄さんのことでご相談がありました。
相談の内容はこのようなものでした。
「兄が体調を崩して大変そうなので様子を見に行きました。初めて行った兄の家は酷い状態でした。モノが堆積し、埃が散り積もり、清潔とは言えない状況で、動けるスペースも少なく不便な感じでした。ゴミや破れた衣類さえ床に散乱していてショックを受けました。住環境の悪さが体調悪化の一因になっていることは明らかです。何とか兄を説得して、片付けを進めてもらいたいです。どのように説得をすればいいですか?」と切実な想いでお兄さんを心配される妹さんからのご相談でした。
妹さんの話によると、育った環境も影響しているそうです。
お母さんはモノを捨てない方で「捨てる文化がない家で育ちました」と。
「私達はモノを捨てるタイミングが分からないんです」と冷静に育った環境を分析されました。
その上、お兄さんはお母さんによく似ていて、何でも思い出に感じてしまいモノを残してしまうタイプらしいです。
目次
説得よりも大事なのは納得してもらうこと
さて、そこでどのようなアドバイスを妹さんに差し上げれば良いのでしょうか。
ここで最も大事な内容があります。
それは具体的な片付け方法をお兄さんに伝えるより前の段階の話になりますが、お兄さんへのアプローチの仕方です。
「説得したい」とご相談がありましたが、残念ながら説得して片付けを促すのは実は正しいアプローチではありません。
最も大事なのはご本人の「片付けたい気持ち」です。
無理矢理に追い込んで片付けをしたとしても、ご本人に心からの片付けたい気持ちがなければ、途中で挫折をしたり、意見の食い違いで言い争いになったり、もし片付いたとしてもアッと言う間に元の状態にリバウンドしたりするのです。
説得するのではなくて「納得」して頂くことがとても重要になります。
お兄さんの気持ちを揺り動かすのには理屈よりも、このままの状態ではとても心配だとお兄さんを想う優しい妹さんの気持ちがしっかり伝わってこそ、その後の話もお兄さんの心に届くのだと思います。
片付いていない状態が当たり前になっている
初めてお兄さんの住まいに足を踏み入れて絶句した妹さんですが、お兄さんにとっては見慣れた当たり前の景色になっていたのだと思われます。
冷静に距離を置いて判断できる人から見ると、その部屋は問題が蓄積していて不健康を呼び込む空間であると一目瞭然であっても、長年住んでいる本人にとっては慣れてしまって感覚が麻痺してしまっているのです。
お兄さんの住まいは「人が人らしく住む環境」ではない状態です。
住まいの主役はそこに住む人間であるべきなのですが、「モノが主役の家」になっています。
モノに占領されて、自分が肩身の狭い思いで暮らしていることに気が付かなくなっている状態と言えます。
主役の座を人間が取り戻す必要がありますね。
片付いていないことによって生じるデメリット
お兄さんには様々なデメリットが起こっていたはずです。
片付いていない事が引き起こすデメリットには沢山の要素がありますが、ここでは5つの内容に絞って分かりやすくお伝えします。
お兄さんが納得して下さるアドバイスをする時の材料になる内容になります。
時間的なデメリット
モノが多くて片付いていない人は探し物が多いはずです。
滅多に使わないモノを探すのならまだしも、日常的によく使うモノを度々探すのは時間の大きなロスになっています。
出掛けようとして、持っていきたいモノが見つからなくて出掛けに慌てることも多いでしょう。
予定していた電車に乗り遅れたり、人との待ち合わせに遅刻をしたりして困った経験も多くなっているでしょう。
探し物が多い人は、人生の大切な時間を無駄に失っていることになります。
毎日たった数分でも、その時間は1年では泊まり旅行ができる程の時間になっています。
経済的なデメリット
探しても見つからなくて、家にあるのにまた同じモノを買います。
これはお金の無駄になっていますね。
買ったモノの管理がうまくできなくて腐らせて食べられなくなって捨てたり、使用期限が過ぎて使用できなくなって処分したりするケースが増えます。
「塵も積もれば山となる」と言いますが、片付いていないと大きな経済的なロスを生み出しています。
人間関係的なデメリット
人から借りたモノを返せなくなったり、人から借りたモノを失くしたりすることが増えます。
それは人間関係において、信用を失う原因をもたらします。
失くさないとしても、モノが多くて曖昧な管理が原因で借りたモノを壊してしまったり、汚してしまったりするケースが出てきます。
「この人はだらしがない人」だと言う印象を周りに与えてしまうかも知れません。
精神的なデメリット
片付いていないと人はイライラします。
夫婦や親子で口論になる場合もあります。
仕事から帰ってきても、目に入る光景がごちゃごちゃしていると実は私達がとても大きなストレスを知らない間に受け取ってしまっています。
「人は見た目が9割」と言う言葉や「人と会う時は第一印象が大事」だと言う話はよく耳にします。
1971年に心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」があります。
人と人とのコミュニケーションにおいて、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%のウェイトで影響を与えると言う内容が示しているように、私たちは意識をしていなくても、パッと目から入る情報を多く受け取り多くの影響も受けているのです。
片付いていない部屋を見た時に、無意識下で負のオーラを受けとっています。少しずつ精神定な疲弊が蓄積している場合が多いです。
身体的なデメリット
掃除がしにくい空間になります。
掃除が出来ないとホコリが積もります。
それがハウスダストアレルギーの原因になります。
ホコリでは人は死にませんが、病気になる場合はあります。
人が摂取しているもののうちで、実は室内の空気が最も高い割合なのです。
食べ物や飲み物よりも、はるかに多く摂取しているのは、普段はあまり意識せずに生活をしていますが、目には見えない室内の空気なのです。
家にいることが多い高齢者や赤ちゃんや幼児は大人よりももっと大きな影響を受けます。
ですから、掃除をしなくてもそれが生死に直結することはなくても、室内の空気汚染は実は健康被害をもたらす大きな要因には充分になりうるのです。
体調を崩されて病気になってしまったお兄さんの場合は、この【身体的なデメリット】の影響があったようです。
そこにしっかりとお兄さんが気付かれて、これからどのように健康管理をしていくのか自分の生活を見つめ直していただけたら、片付けに対しても前向きに真剣に考えられるようになると思います。
まとめ
「たかが片付け、されど片付け」です。
あなたは片付けがうまく出来てどのようなメリットを手にしたいですか?
いつか片付けよう!そのうちにやろう!と思っているうちにどんどん時間は過ぎ去っていきます。
今は10月。
今年もあと残りわずかになってきましたが、年内にここまで片付けようとか、ここだけでもスッキリさせようとか「小さな片付け目標」を掲げて頑張ってみませんか?
そんな時に一人ではお困りの方はナナフクにどうぞお気軽にご相談下さいませ。
ナナフクには生前整理アドバイザーのプロの資格を有するスタッフが在中しております。
お客様の片付けられない原因を理解した上で最適なアドバイスやサポートをさせていただいております。
きめ細かい対応やスピーディーな対応をさせていただいております。
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