大阪の遺品整理・生前整理を行うナナフクです。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
「遺品の処分を始めなくてはならないけれど、家族の物を捨てるのに罪悪感を感じてしまいなかなか進まない」
「遺品処分をどこから手をつければいいのか分からない」
「一人で遺品整理をするのが気持的に辛い」など、あなたは遺品整理の処分でお困りではありませんか?
遺品整理は日常的に体験する機会は少ないので、どのように向き合えばいいのか戸惑ったりどのように進めていけばいいのか分からなかったりする方が多いと思います。
ご家族様がお亡くなりになった場合、心理的な負担だけではなく、名義変更や相続など各種手続きに追われることが多く体力的にも大きな負担になります。
期限が決まった手続きがどうしても優先されるので、遺品の処分が後回しになってしまう方は多いのではないでしょうか。
遺品の処分が進まない理由としての最も大きな心理的な要因は「罪悪感を感じてしまう」ことにあります。
自分の物ではないので勝手に捨ててしまうことへの後ろめたさを伴います。
そこで今回の内容は、遺品整理が辛く感じる要因を考えた上で、罪悪感を少しでも減らしながら進められる方法について解説します。
心の整理をしながら、遺品処分が出来るような内容をお届けします。
目次
遺品整理を辛く感じる理由
感情的な結びつき
故人との思い出が詰まった遺品を整理することは、失った人への愛や悲しみを再び呼び起こすことになり辛く感じます。
喪失感の再体験
故人の遺品を整理することで、その人の不在を強く実感し、喪失感を再体験することがあります。
それによって強烈な深い悲しみを味わうことがあります。
決断の負担
何を残し、何を手放すのかという決断を故人に代わって下す必要があります。特に対象の遺品が故人にとって重要だったり、思い出深い品物だったりすると困難になり、負担感は増します。
物理的な労力
遺品整理を行う時の物理的な作業はただ単に疲れるだけではなく、特に大量の遺品があった場合には、圧倒されて精神的な苦痛を感じる場合があります。
家族間の意見の相違
故人の遺品をどのように扱うかについて、家族間で意見や想いが異なる場合には大きなストレスを感じることがあります。
最終的なお別れの感覚
遺品整理は故人との最後の物理的なつながりを断ち切る行為となるので、この感覚が精神的に非常に辛い体験となることがあります。
このように遺品整理で遺品の処分をする時には、多くの人が心理的な大きな負担を感じます。
故人への罪悪感故になかなか進まない方が実に多くいらっしゃいます。
しかし、その罪悪感を少しでも軽くできればもっと楽に進められることになります。
罪悪感を軽くする方法には様々なアプローチ法があります。
思い出が少ない物や罪悪感が少ない物から始める
自らで集めた物でないので、遺品整理には罪悪感は誰でも生じてしまいます。
特に思い出が深い物や故人がとても大切にしていた物には迷いが多く出てきます。
ですから、まずはそうではない物からスタートしましょう。
消耗品
ティッシュ、洗剤、食品などの日用品は使用してしまうことで自然に処分が出来ます。
大量にあって一人で無理な場合は、どこかに寄付したり誰かとシェアすることで気持ちが楽に処分ができます。
植物や花
故人が育てていた植物や花は、自然に枯れるまで大切にしてから処分することが出来ます。
大きな観葉植物で自分では管理が出来ない場合は、誰かに引き取ってもらえいないか声をかけてみましょう。
寄付出来そうな品物
衣類や未使用の家庭用品などは、必要としている人や団体に寄付することで気持ちが軽く処分することができます。
リサイクルできる物
紙製品やプラスチックなど、リサイクル可能な物は環境に優しい方法で処分することが出来るのでハードルが低くなります。
期限切れの物
薬や食品など、期限が切れている物は安全面を考えても処分することが望ましいです。
迷いなく処分ができる物になります。
古い家電
押し入れや倉庫に入った古い家電で買い取りも不可能な物は処分しやすいです。
贈答品や故人が買ったものの箱に入ったまま一度も使われていない新品の家電等も気持ちが楽に手放せる物です。
自分が使うか、誰かに使ってもらうか、リサイクル店で売るか、どこかに寄付するか等の方法で処分しましょう。
故人の気持ちになって自分を俯瞰してみる
故人との思い出が詰まった物品を手放すことは、「愛着との別れ」を意味し、これが罪悪感を引き起こす大きな理由になる場合が多いです。
愛着とは「特定な人に対して持つ情愛的な絆」のことです。
遺品整理はただの物品の整理ではなく、故人との関係の再評価や自己の感情と向き合う過程でもあるため、罪悪感を感じることはとても自然な反応です。
「勝手に故人が所有していた大切な物を捨てるのは悪いことをしているのではないか」とつい自分を責めてしまい辛くなりますが、ここで故人の立場に立って自分自身のことを思い俯瞰してみましょう。
もし自分が故人だったら、自分の遺品整理に相手が罪悪感を感じて辛くなり、いつまでも処分できずに苦しむことを果たして望むでしょうか?
悲しみを乗り越えて、その人が自分の人生を前向きに生きていってほしいと望むのではないでしょうか。
むしろ、遺品整理をしてくれていることに対して感謝するのではないでしょうか。
大変な遺品整理を悲しみの中で行ってくれていることに対して有難いと思うのではないでしょうか。
そのような故人の自分に向けられている想いを想像してみると、罪悪感は軽くなると思います。
また、遺品と故人の思い出は違うものと捉えることも出来ます。
遺品を処分したからと言って、故人のことや思い出までもが無くなってしまう訳ではありません。
故人を思い出すのに役立つような、特に大切な物がわずかにあるだけでも充分ではないでしょうか。
遺品の量と質は比例する訳ではありません。
沢山の遺品を遺したままだと、いつまでたっても重荷になって前に進めないよりも、故人の自分に向けられた想いを想像して「遺品整理を前向きに進めていこう」と言う気持ちで取り組んでみましょう。
誰かと一緒に処分をする
1人でする遺品の処分が精神的に辛い場合は誰かと一緒にやってみると良いです。
親族と一緒にするのです。
例えば母親の遺品整理をする場合に、兄弟姉妹にも声をかけて一緒にします。
親族が難しい場合は、信頼できる友人や知人やプロの片付け専門家と一緒に進めるのも方法です。
「処分する」「残しておく」等の判断を1人でする厳しさから解放されます。
処分するのは躊躇われる物が出てきた場合に「捨てても大丈夫よ」と背中を押してくれることもあります。
誰かと一緒なら、故人との思い出話もしながらできます。
想いを口に出して話すことには大きな癒しの効果があります。
話すことで、心も整ってきます。
思い出を共有することで心が軽くなって手放しやすくなる効果があります。
自分の気持ちや想いをノートに書く
「気持ちの整理が完全についてから遺品の処分を始めよう」と思っていては、いつまでたっても取り組むことができません。
とにかく前に一歩進む方法として、想いをノートに書く作業をおすすめします。
誰かに話すことも良いのですが「ノートに書く」ことも実は心の整理に繋がります。
「どうして罪悪感を抱いてしまうのか?」
「何を処分するのが辛いのか?」
「この遺品にどのような故人の思い出が残っているのか?」と書き出します。
特に大切な物は特に大切にして残す
罪悪感を少なくしながら遺品を処分する方法には、先に残すモノを決めるやり方も一つの方法になります。
意識を「処分する」ことに向けるのではなく、先に「残すモノを決める」ことに向けるのです。
その場合のポイントは、「故人との思い出が特に深いモノを厳選する」ことです。
あれもこれもと残すのではなく、これだけと選びとります。
いくつか例を挙げます。
- 大量に食器があったとして、全部を残すのは現実的には無理です。
でも処分するのに罪悪感を感じてなかなか進まないのであれば、その中から特に残したい食器を選びます。
亡くなった父親が毎日のように大切にしていた旅行先で買った湯吞みが大事だと思うならそれを選びます。
そしてその湯呑を特に大切な想いで、父親の代わりに自分が今度は使っていきます。
誕生日プレゼントで母親にプレゼントしたマグカップに深い思い出があるならばそれを選びます。
そして特に大切にします。例えばペン立てととして再利用します。
- 母親の着物が沢山遺品として残りました。
高価な物なので簡単には処分しづらいモノですが、その中から特に残したい着物を選びます。
自分が着られる物なら使用する着物として残します。
着物を着る習慣がないのなら、リメイクして大切に残します。
洋服にリメイクしたり、バッグや小物にリメイクしたりして再利用しながら母親の思い出と共に使っていきます。
- アクセサリーやジュエリー等に向き合った時に、処分することよりもまずは「何を自分が使いたいか」と選び取ります。
思い出深い指輪を選んだとします。
しかし、それは自分の指にはサイズ的にもデザイン的にも合わない場合は、ネックレスにリフォームして使います。
大切なジュエリーを選んだ後は、特に大切に扱う為の一工夫をするのです。
これらのように、大切なモノを選び特に大切に扱うことによって罪悪感よりも満足感がアップします。
そうすることによって、選び取らなかったモノを処分する時の罪悪感は随分減ります。
まずは遺品としっかり向き合い、特に大切にしたいモノを選びとる行為は、そのあとにする処分への抵抗感をかなり軽減させることになるので有効な方法になります。
感謝して優しく丁寧に手放す
それでも最終的にはやはりかなりの遺品を処分しなくてはならなくなります。
その時に起こる罪悪感を減らす方法はこれに尽きます。
「感謝して手放す」ことです。
処分する遺品に「ありがとうございました」と声をかけます。
心の中で思うだけとは違い、実際に声に出すことが肝心です。
モノに宿っている故人の想いが癒されるような感じを覚えます。
「ありがとうございました」と声に出して言うことは最も近いところで聞いているのは自分自身です。
ありがとうと肯定的な言葉を聞くことは脳へのプラスのエネルギーになります。
同じように処分するにしても、この言葉と共に手放すのとでは罪悪感の感じ方もかなり違ってきます。
さらにプラスして行っていただきたいのは、「丁寧にモノを扱う」ことです。
段ボールに処分品をどんどん詰め込む作業をするにしても、乱暴に投げ入れるのではなくて丁寧に畳んで衣類を入れていく、本を処分する時も本に触れながら「今までお母さんの為に役に立ってくれてありがとう」と言いつつ段ボールに詰めていきます。
そうすると随分と心の軽さを実感できます。
まとめ
さて以上、遺品を処分する時の罪悪感の減らし方について解説しました。
しかしながら遺品の量は一般的にはかなりの量になります。
時間的にも体力的にも精神的にも大きな負担となります。自分でできる整理をされた後は、残りは遺品整理のプロの業者に任せることをおススメします。
その時にどの業者にするのか迷われると思いますが、どうぞナナフクまでまずはお気軽にお問い合わせください。
お客様の遺品整理への罪悪感をよく理解した上で、大切な御家族様のお荷物を優しく丁寧に、且つスピーディーに扱わせていただきます。
ナナフクには遺品整理や生前整理の専門の資格を有するスタッフが担当しております。
遺品に取り組まれるお客様のお気持に寄り添いながら作業を進めさせていただいております。
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