高齢者が安全に暮らすための「減収納」のススメ

大阪の遺品整理・生前整理を行うナナフクです。

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人気が上がりつつある平屋住宅

最近、日本で平屋住宅の需要がジワジワと増えてきているのをご存知ですか?

その理由として挙げられるのは、階段が不要で生活動線がシンプルになる、バリアフリーで高齢者に優しい、地震に強い構造、メンテナンス費用が抑えられる、家族が顔を合わせる機会が増えるなど、多岐にわたります。

 

これらの特徴は、子育て世帯から老夫婦まで幅広い世帯にとって魅力的になっています。

シニア世代が住宅を建て替える時の選択肢としても近年は平屋住宅が選ばれるケースが増えているそうです。

しかし、誰もが平屋住宅に住み替えが出来る訳ではありません。

人生の後半を安全に暮らすための工夫は、建て替えなくても対策を講じることは充分にできます。

では、どのようにすれば高齢者がより安心して安全に暮らせるのでしょうか?

減収納のススメ

 建築の考え方の中に「減築」と言う考え方があります。

減築とは、既存の建物から一部を取り除くか、または小さくすることによって建物の規模を縮小する行為です。

これは、利用されていないスペースを減らし、メンテナンス費用を削減したり、住宅の機能を改善したりする目的で行われることがあります。

また、老後の生活に合わせて家を小さくする場合などにも適用されます。

そうなのです!

老後の生活に合わせて、広いスペースを敢えて狭くする目的で減築をするのです。

片付けについても同じように考えることが出来ます。

つまり、「減収納」をするのです。

収納場所があっても、敢えてそこを使わないようにするのです。

では、具体的にはどこの収納を減らすのがよいのでしょう。

屋根裏部屋の収納をやめる

 高齢になったら、屋根裏部屋の収納は減らすか、できることなら完全にやめることを推奨したいです。

何故なら屋根裏部屋に収納することには多くの危険が潜んでいるからです。

安全性の問題

屋根裏部屋へのアクセスは通常、はしごや急な階段を使う必要があるため、高齢になるとこれが転倒や怪我の原因となりえます。

バランス感覚が低下したり、身体が以前ほど柔軟ではなくなったりと、高所への昇降は特に危険性が高まります。

温度変化の問題

屋根裏部屋は家の中で温度変化が激しい場所の一つです。

夏は非常に暑く、冬は非常に寒くなることがあります。

これにより、急激な温度の変化により体調不良を起こす危険性が高まります。

特に夏場に屋根裏部屋での長時間の作業は危険度が高まります。

不便さを感じる

年齢を重ねると、日常的に使用するアイテムを屋根裏に保管することは不便になりがちです。

必要な物を取りに行くたびに階段を上がったり、はしごを使ったりするのは、身体的な負担が大きくなります。

整理収納の難しさ

屋根裏部屋は通常、見えにくく、アクセスしにくいため、物が溜まりやすく、整理整頓が難しくなります。

これは、必要な物を見つける際に時間がかかったり、物の管理が難しくなったりする原因となります。

 

これらの理由から、高齢になると屋根裏部屋の収納は避け、よりアクセスしやすく安全な場所に物を保管することが推奨されます。

代わりに、家の中の低い位置にある棚やクローゼット、または地下室(そこが安全にアクセス可能であれば)などを利用することが良い選択肢となります。

押入れの上にある天袋の収納をやめる

高齢になると、天袋収納を止めた方が良いと言われるのにはいくつかの理由があります。

主には、安全性と利便性に関連しています。

転倒リスクを減らす

高齢者は転倒しやすく、その結果生じる怪我が深刻な場合が多いです。

天袋に物を出し入れする際には、踏み台や椅子に登る必要があることが多く、これが転倒リスクを高めます。

身体能力の低下

高齢になると、身体の柔軟性や筋力が低下します。

そのため、高い場所にある物を取ることが難しくなります。

天袋収納を止め、手の届く範囲に日常使う物を収納することで、生活がより便利になります。

視力の低下

高齢者は視力が低下することが一般的です。

高い場所に収納された物は見えにくくなり、必要な物を探すのが困難になる可能性があります。

健康上の理由

高い場所の収納を使うときには、上を向いて手を伸ばす必要がありますが、これが血圧や心臓に負担をかけることがあります。

特に、心臓病や高血圧のある高齢者にとっては、リスクを避けるためにも天袋収納を避けるべきです。

椅子や脚立を必要とする場所には収納しない

最も家の中で起こる転倒理由は、高いところからの落下になります。

それを避ける為には、椅子や脚立に乗らないと届かない場所に収納することをやめることを推奨します。

例えば、食器棚の上に置く。

タンスに上に置く。

ウォークインクローゼットにある高い棚に置く。

高い本箱の上に更に物を置く。

このような収納はやめましょう。

 

どうしても収納場所が高いところにしかない場合には、使用頻度がとても低いものにする。

あるいは、もう使わないかも知れないけれど、捨てずに置いておきたいモノにする。

年に1回でも使うモノであるならば、高い場所への収納は止めることを勧めたい。

そこに置いているから、取ろうとするのです。

しかし、元々置いていなければ椅子や脚立を使って取ろうとはしません。

収納場所があっても、敢えて使わないようにするのが「減収納」の考え方になります。

仕方がなく高い場所に収納する場合

収納場所がなくてどうしても高い場所に置きたい場合もあるかも知れません。

そのような場合にはどうすればいいのでしょうか?

両手を使わないと取り出せないモノは置かない。

つまり、片手で取り出せる大きさのモノ、楽に取り出せる軽いモノにしておくことをオススメします。

両手を上に上げると人はよりバランスを崩しやすいです。

椅子や脚立から落下した時の体へのダメージも大きくなります。

しかし、片手で扱えるモノだったら、モノを持っていない片方の手は空いています。

もし、ふらついてもどこかに掴まって転倒を防ぐ事ができる可能性が高くなります。

70歳代女性の減収納のケース

一つの例を出してみましょう。

かつて、このようなお客様がいらっしゃいました。

お客様は70代女性。

ご主人との二人暮らし。

二人の息子さん達はそれぞれ独立しています。

二人とも近隣に住んではいませんでした。

玄関には壁一面の大容量の靴箱がありました。

天井まで続く靴箱にはたっぷりの収納スペースがありました。

収納が多いのは誰もが憧れます。

住宅メーカーも収納の多さを宣伝文句として常にうたっています。

若い世代で家族も多い時期には、モノの量が多いのでたっぷりの収納が必要になるでしょう。

 

しかし、いつまでも若い時と同じように、家族が多い時と同じようにするのは良くありません。

このお客様宅の靴箱には100%以上の靴や傘などが入っていました。

自分の身長よりも高い場所にあったのはロングブーツでした。

箱に入ったブーツが沢山ありました。

全部出して床に並べてみると、10箱以上ありました。

ロングブーツは傷んでいるものではなかったので、まだ履くことはできます。

しかし、「履ける」と「実際に履く」とでは大きな差があります。

よくよくヒアリングをさせていただくと、ここしばらくはロングブーツは履かなくなっていました。

しかも、ブーツを取り出そうとすると、椅子では届かなくて脚立が必要でした。

 

そこでお客様にこのようにアドバイスをしました。

今、脚立に上がってこのブーツを取り出すのは怖くないですか?と。

お客様は不安そうな顔をされました。

そうです!とても危険なのです。

そこで更にこのような質問をさせていただきました。

「もし、上にあるブブーツを履きたくなった時に、ご主人様に頼みますか?ご主人様も危ないですよね?では、遠方に住む息子さんにわざわざ家まで来てもらってお願いしますか?」

 

しばらくしてお客様は「高いところに置くのはやめにします」と決心されました。

そうです、何も考えずに当たり前のように高いところに置くと、いつか無理をして取り出そうとします。

安全に取り出せればいいですが、万が一転倒して骨折等の大きな怪我をされると大変です。

ロングブーツをすっかり履かなくなったことを自覚されたお客様はかなりの数を手放されました。

2箱ぐらい残されました。

せっかくの天井まである大容量の靴箱ではありましたが、身長よりも高いスペースは空にしました。

勿体ないように感じますが、このように減収納したことによって、より安全で安心な収納になりました。

重たい物、大きすぎる物、割れる物を高い場所には収納しない

様々な理由から高い場所に収納することは控えていただきたいのですが、その中でも特に要注意なのは「重たい物」や「大きすぎる物」や「割れる物」を高い場所に置くのもやめましょう。

例えばキッチンでは、重たい土鍋。重たいキッチン家電。

これらを高い場所に収納していたら、直ちに低い場所に変えましょう。

 

それから大きすぎる物も高い場所には置かないようにしましょう。

例えば、大きな箱に入った雛人形セット。

大きな布団袋に入った布団類。

ガスストーブやガスファンヒーター等の季節の家電製品。

重たくなった大きな衣装ケース等がそれに当たります。

 

割れる物も高いところに置くのはやめましょう。

花瓶、額縁、食器類などが該当します。

落とした時に割れて怪我をする恐れのある物は、高い場所から低い場所に移動させておきましょう。

 生前整理ならナナフクにお任せ下さい

以上、高齢者が自宅内で安全に安心して暮らせる為のポイントについてお伝えしました。

暮らし方を見直した場合に、不用品が沢山でてきてお困りの場合にはどうぞナナフクにお任せ下さい。

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自分で判断ができて、自分の想いを反映させながら生前整理をしておくと、残りの人生が快適に暮らせます。

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まずはどうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。


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